記事一覧

高齢者が抱える不安「お金」






「高齢者はお金を持っている」

都会に住んでいた頃の私は、

そう思っていました。


それはたぶん、

小さい頃から成人するまで、

おじいちゃんやおばあちゃんに

お年玉やお小遣いを

貰っていた感覚があるから

なのかもしれません。


今思うと私は、お金を貰う時に

「高齢者は働いていないのに

お金を持っているのだな…」

と無意識に感じていて、

それが大人になっても

消えなかったのだと思います。



田舎に住んでみて

身近に高齢者が何人もいる環境になって

初めて気付いたのは、

高齢者の多くが

「お金に不安を持っていること」
です。



その為、定年退職後も

痛む足腰や衰えた体力にムチを打って

何とか働いている高齢者が

大勢いることも知りました。

「働かないと生活できない」からです。



平成25年度の

年金支給月額の平均は、

国民年金 5万4544円

厚生年金 14万5596円
です。



国民年金の場合、

市内で1番位に安いアパートに住んで

家賃を払い、

光熱費を払ってしまえば

もうそれで年金は無くなってしまいます。



だから、あとは働くしかないのです。

70才になっても、80才になっても

働いて生活費を稼がないと

生活が出来ないのです。




スポンサーリンク



私が知っている

70代で国民年金の男性は、

会社の健康診断でがんが見つかりました。


でも「治療するお金が無いから」

病院には数回しか行きませんでした。


日に日に痩せ細っていき、

周りは「ちゃんと治療をした方がいい」

と言いましたが、聞きませんでした。

そして、そんな状態にも関わらず、

「お金が無いから働かせて欲しい」

と職場に頭を下げて、

体力の限界まで働き続けました。


この男性にとっては、

「がんで体が蝕まれる事」より

「明日、食べ物を買うお金が無い事」

の方が、怖くて切実だったのだと思います。


極端な例のように

思われるかもしれませんが、

紛れもなく、これが「高齢者の現実」です。




また、厚生年金は

国民年金よりは余裕があるように

思えますが、

それでも「月額14万5千円」です。

仕事をしていた現役時代から比べれば、

格段に生活水準を下げて、

なるべく無駄使いしないように

切り詰めて、


ようやく暮らしが成り立つ位の

金額です。



もちろん、貯蓄が沢山あったり、

貰える年金が高かったりと、

ゆとりがある高齢者も大勢いる

と思います。


でも、その一方で、

毎日お金の不安を抱えている

高齢者が大勢いる事を

20代、30代、40代の方に

もっと知ってもらえたらな…と

思ったりします。




帰省した時、孫にくれたお小遣いは、

数日分の食事を質素にして、

ようやく工面したお金かもしれません。


夕食に出してくれた

豪華なメニューは、

1度の温泉旅行を我慢して

用意したのかもしれません。



そんな高齢者が、

きっと大勢いると思うのです。


だから、おじいちゃんおばあちゃんから

お金を貰う時や、

もてなして貰った時は、

笑顔で喜んで「ありがとう」と

心から感謝を伝えてほしい
と思います。



きっと、その笑顔や言葉が

何よりの「心の支え」に

なるはずなので。





コメント

コメントの投稿

非公開コメント

スポンサーリンク

プロフィール

できれば親孝行

Author:できれば親孝行
将来「4人の高齢者」を夫婦2人で抱える可能性がある40代女性です。

介護の知識ゼロでしたが、少しでも今後の不安を解消したくて介護情報を調べ始めました。
まだ介護は始まっていませんが「今から知っておいた方がいい事」を中心にどんどん綴っていきたいと思います。

フリーエリア

リンク