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母と娘の理想の関係とは?〜「子や孫にしばられない生き方」を読んで


数日前に「子や孫にしばられない生き方」という本の事を、このブログで書きました。

著者の河村都さんは、この本で「孫が生まれても可愛いと思えなかった」「自分の人生を"おばあちゃん"という生き方に塗り替えられたくない」といった内容を書いています。

最初は、その意見にものすごく驚いた私でしたが、本を読み進めるにつれて「自分が自分らしく生きる事が、娘のためにもなる」という河村さんの考え方に納得し、感銘さえ受けるようになった…という内容をこのブログで書きました。

その気持ちに、嘘はありません。

でもこの本を読んで、どうしても1つだけ腑に落ちない点があったのも事実でした。
それは「河村都さんの娘さんって、この内容を書かれて大丈夫だったの?」という事です。

万が一、私の母がこの内容の本を書いたら、恐らく私は相当なショックを受けると思います。
自分が母を苦しめているという罪悪感と、それを本によって広く世に知られるという絶望感。
下手したら、当分口も聞けない位に不信感を持ってしまうかもしれません。


【「子や孫にしばられない生き方」著者の娘の本音】

実は「子や孫にしばられない生き方」を最後まで読み進めると、河村都さんの娘・アキさんのコメントが掲載されています。

それによると、この本を出すとき「こんなに赤裸々に書いて、アキさんは大丈夫ですか?」と編集の方が心配したのだそうです。著者・都さんも少しだけ気にしたのだそうです。

でも、アキさんはきっぱりと書いています。
「私は母の生き方に心から賛成しています」と。

仕事に夢中になり、旅行もしてやりたい事もやる。
"おばあちゃん"という生き方に縛られず、自分の人生を思い切り生きる。そんな母親・都さんの事を、アキさんはとても魅力的に感じているようです。
そして「母が放つ光を浴びることで、私自身も元気をもらい、希望をもらっている」とさえ書いています。

「孫が生まれたくらいで母の生き方は変わらない」
心のどこかでそう思っていたアキさんは、孫が生まれて戸惑いの表情を見せた都さんに「やっぱり」と思ったそうです。
それにアキさん自身も「娘夫婦に寄り添って孫育てに労力を使うより、好きな事をして元気でいる母の方がずっと嬉しい」のだそうです。

アキさんがそう思う事は、決して「母への遠慮」からくるものではありません。
「母は"自己中心"ではあるけれど"自分勝手"ではない」とアキさんは書いています。「母は自分が好きな事を自由にやるのと同じ分だけ、他の人を尊重する気持ちも持っている」と。
それはアキさんに対しても同じで、だから都さんは、アキさんが子供の頃から何かを無理強いしてくる事は無かったし、好きな事が出来た時は自然に見守ってくれたのだそうです。

都さんがそうしてアキさんを尊重しているからこそ、アキさんも都さんの意思や個性を尊重できるのではないかと思います。
アキさんの文章の節々からは、母への尊敬と二人の信頼関係の強さが伝わってきます。そして何よりアキさんは、自由にイキイキと輝いている母親・都さんを大好きなんだなぁという事がものすごく伝わってくるのです。

そんなアキさんの文章を読んで、さらに都さんの生き方への感銘が強まりました。
「自分らしく生きる事」はとても自然な事で、実はそれこそが周囲を幸せするのかもしれない…そう思いました。





【母娘関係 ~重圧を感じていた管理人の場合~】


10年位前に「母が重くてたまらない」(春秋社)という本が出版されました。
私はこの本を実際に読んではいませんが、当時独身だった私はタイトルと帯を見て、強く共感した覚えがあります。

私の母は、私がUターンで実家に戻ってきてからというもの、毎日のように私に"父の愚痴"を話してきました。おそらくそれは、長年の夫婦二人暮しで大量に溜まったうっぷんを晴らすような感じだったのだと思います。
もちろん母に悪気が無い事は知っていました。母にとっては気が合う女友達が家にいるような感覚だったのではないかと思います。

でも、その話を聞かされてる私は"苦痛"以外の何物でもありませんでした。父のDNAが私の半分を作っているのだから、父を否定される事は私の半分を否定される事と同じように思えたからです。
それに当時独身だった私にとって"夫婦の愚痴"を聞く事は「結婚って夢がないんだよ」と言われているようで、とても辛かったのです。
でも私が話を聞く事を"心の拠り所"にしているような母に、そんな本音を伝える事は出来ませんでした。

母は、私をずっと"女友達"のような存在にしたかったのではないかと思います。
私が遠方に遊びに行こうとすると母も「行きたい」と一緒に来たし、母のリクエストで二人で旅行にも行きました。他の人から見ると仲良し親子に見えていたかもしれません。でも当時の私は"女友達"でいる事の重圧に押し潰されそうになっていました。
それはきっと"母の願いを叶える事"で必死で、でもそこに"私が望む幸せ"は存在していなかったからだと思います。

あの時、私は「ずっとここから出られないのではないか」と思っていました。
ずっと結婚も出来ず"母の願い"を叶えるだけで一生が終わるのではないかと思っていたのです。


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【母娘関係は"きっと"変えていける】

一生このままではないか…と思っていた母娘関係をがらりと変えてくれたのが"結婚"でした。
結婚して、私の実家で暮らし始めて、母に家事をお願いしたり時々子供の面倒を見て貰ったり…と、甘えている面も多々あって。今は恥ずかしい程に"私の願い"ばかりを母に叶えてもらっている状態です…。

ただ、この経験で知ったのは"母娘関係は変えられる"という事。
以前は、母が優勢の関係で、ずっとそこから出れないと(実は子供の頃から)感じていた私。
でも今は、私の方が優勢で、母に苦労ばかりかけてしまっている。

私は長い間"母の支配下"にいると思っていました。
でも、現実は違いました。
母は私を支配しようとしていたのではなく、ただたまたま二人の間でどちらかが優勢になっていた…それだけの事だったように、今は思えるのです。

私は今度は「子や孫にしばられない生き方」の都さんとアキさんのような母娘関係を目指していきたいなぁと思っています。
お互いがお互いを尊重して、自分らしく生きる…。
そんなふうになれたら、幸せだなぁ…。

その為に私は、少しずつ"母への甘え"を減らし始めているところです。
まだまだ全然足りませんが…f(^_^;



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プロフィール

できれば親孝行

Author:できれば親孝行
将来「4人の高齢者」を夫婦2人で抱える可能性がある40代女性です。

介護の知識ゼロでしたが、少しでも今後の不安を解消したくて介護情報を調べ始めました。
まだ介護は始まっていませんが「今から知っておいた方がいい事」を中心にどんどん綴っていきたいと思います。

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